中年からの語学学習法 おすすめの教材

「イングリッシュ・アドベンチャー」各カテゴリーの代表的ブランドの内容検証 F

通信教育CD C


イングリッシュ・アドベンチャー?

<特徴>

・英語に少しでも興味がある人だったら恐らく知らない人はいないくらい
有名な教材です。
随分前のことだが、新聞の全面広告なども頻繁にされていたので、すごく
お金をかけてプロモーションをやるものだな、と思ったこともありました。

・内容は、世界的な人気作家ヨンドニイ・シェルダン氏の作品を音声だけの
劇に仕立てて、ハリウッドの有名俳優が音声を吹き込んだものを、ひたすら
聞きまくるというものです。

勿論、日本語訳および解説は「NOTES AND EXERCISES」に全て出て
いるので、ある程度聞き込んだところで読めば理解が深まる仕組みになっています。

・基本的には、学習者向けに考えて構成された英文を多読することによって、
英文の暗記を促進し総合的な英語能力を高めようとする手法で、前出の
ヒアリングマラソンやワンミニッツイングリッシュなどと共通のコンセプトで
作られていますが、その中でも特に「英語は暗記」とはっきり謳っています。



ただし、他の教材と同じくこの教材も「聴いているだけでは話せるようにはならない」
ことは最初に認識しておいた方がいいと思います。
広告のように、聴いただけで話せるようになることはかなり厳しいことです。
全く無理とは言いませんし、世の中にはそういう方も事実いらっしゃいます。
でもそうでない人にとっても、これは漢字の読み書きと似たようなものです。
通常読める漢字は多いが、ではその漢字を書いてみろ、と言われてつまって
しまう漢字は数多くありますよね。もちろん読めない漢字は書ける
わけがないので、まずは読めるようになってから次に書けるようになるものです。

英会話も同様で、聴いて理解できなければ絶対に話せることは無いので、まずは
聴き取れることが重要です。

・そこで重要になってくるのが、続けるためのモチベーションを如何にキープするか、
という点なのですが、本教材のキモは基となる小説の原作者がシドニイ・シェルダン
であるという点です。

・日本語版の「超訳」を読んだ方も多いと思いますが、作品はみな共通して「読み出したら
止められない」ほどのスピード感とライブ感を持っています。
(私は、一時期英語版のペーパーバックを読みふけっていた時期があったが、
本当に読み止めることが出来ず、随分と寝不足になっていたことがあります。ちなみに
この「EA」で使われている作品は全て読みました)

しかも、朗読やせりふを吹き込んでいるのはハリウッドを代表するような名優ばかり
となれば、モチベーションはある程度キープできるはずです。

<コースとコスト>

レベルに合わせて4つのコースがあります。

@初級が「家出のドリッピー」。ただし、初級といっても発行元が表示している
「目標レベル」はTOEIC750点ということだから、少なくとも現在500点くらい
取れている人でないと実効性が薄いかもしれません。

A初中級が「コインの冒険」。これの目標レベルはTOEIC800点とのことです。
現状では600〜650くらい取れている人位のイメージです。

B中級は「追跡」。 これの目標レベルはTOEIC830点とのことです。同じく現状では
650〜700くらい取れている人のイメージかと思います。

C最もレベルの高い上級は「ゲームの達人」。これの目標レベルはTOEIC900点
とのことです。現状では700〜750くらい取れている人といった感じでしょう。

全てのコースとも12回完結となっていて毎月CDとブックレットが送付されてきます。
期間は1年間で毎月ごとに4500円が課金されます。初月だけ無料期間が設定されて
おり、取り寄せてみたら、やさしすぎた/難しすぎた/ちょっとイメージと違った・・・
といったことがあれば返品ができます。

コストは、CDを聞き込む通信講座の教材としては最安値であり、とてもコスト
パフォーマンスが良いと思います。
レベル合わせは学習の際に最も重要なので、とりあえず取りよせて実際に聴いて
みることをお勧めします。

<適した人(性格)>

個人的な見解ですが、恐らく本サイトでお勧めしている教材の中では、最も
モチベーションが保てる教材ではないでしょううか。
とにかく原作が素晴らしいので、楽しく続けられると思います。

また、解説は著名な先生が執筆しているので、文法的な学習にも適しています。
といったようなことから、本教材には、ある程度までレベルの高い人(多少聞き取る
ことが出来るレベル)であれば、多少怠惰な人でも続けられるのではないかと思います。

<総評>

そもそも、語学の学習はモチベーションが最重要であって、だから楽しくあるべきだ
と思っている私にとって、魅力的な小説や映画は学習素材としてとても優れていると
思っています。

実は私は、シドニィ・シェルダンの小説を英文のペーパーバックで5−6策読んだ
ことがあります。語彙力が弱い私でも、ストーリーの面白さに押されて、どんどん
読み進むことができ、あっという間に読み終わってしまいます。
話の中に出てくる会話も、完全に「話し言葉」なので、1−2冊読んでみると、少し
英語がわかったような気になりますので、それはそれでお勧めします。

本教材は、その魅力的な素材を、魅力的な俳優に演じさせて、勉強的な解説も
しっかりつけて月4500円で提供してくれている、ということですからかなりお得感が
あります。

また、聴き取りの力がまだ無い人でも、まず日本語版をざっと読んでストーリーを
頭に入れてから聴け始めれば、ある程度レベルが高くてもついていくことはできるよう
に思います。

いろいろなレベルの人に、勉強ということではなく聴くことを楽しんでいただきたい教材です。

こちらから ↓

イングリッシュ・アドベンチャー