「ヒアリングマラソン」 各カテゴリーの代表的ブランドの内容検証A
〜長年学習者から選ばれ続ける、英語学習のバイブル的存在〜
通信講座CD <ヒアリングマラソン>
<特徴>
少し語学(英語)に興味のある人だったら誰でも名前くらいは聞いた
ことがある大御所的教材。
英語を習得するためには、1年間に1000時間くらい英語を聴くことか
必要というコンセプトのもと、毎月テキストとCD、月刊情報誌である
「English journal」が送られて来て、ひたすら聴き続けることを要求
されます。
収録されている英文は、実際にCNNなどのニュースで流れた音声、
政治家など著名人のスピーチ、映画のワンシーンのせりふ、といった
現地の日常で使われている生の話し言葉で、レベル的には、初級と
いうよりも中級から上級くらいのイメージです。
(アルク社の推奨している受講開始者のレベルは、TOEIC550点、
英検2級以上)
CDに付属する解説ブックレットにはそれらの書起し英文と聞き取りの
ポイントなど講師による解説が掲載され、理解を深められるように
なっています。
ブックレットの解説はそれだけ読んでも面白い内容だし、飽きさせない
工夫が随所にちりばめられており、続けたいと思う人は挫折しないよう
なシステムが組まれています。
また、一緒に送られてくる「月刊誌English Journal」は、HMとほぼ
同じ講師陣が執筆しており、現地の文化など色々な話題が出ていて、
私は愛読していました。
この講座も、私は約8年くらい受講していました。
私が受講していた頃には無かったシステムとして、最近ではWebを
利用した「進捗度テスト」や講座専用のSNSといった新サービスが加わ
っています。
<講師>
さすが30年の歴史がある老舗教材だけあって、英語学者のような
大学の先生、放送通訳者、映画翻訳家なと゜、日本人として英語を
極めた人(かつ結構有名な先生)が揃っています。
<コースとコスト>
1年間リスニング1000時間を目指すレギュラーコースと、半年で
500時間を目指すコースがあります。
1年間コースは、52,290円、6ヶ月コースは29,400円
あれだけの量の秀逸な英語と解説を考慮すると1ヶ月5000円弱ですから、
かなりコストパフォーマンスは良いと思います。
また、終了した後もずっと聴き続けられます。
<適した人(性格)>
意志が強い人、時間に余裕のある人 (通勤時間が長い人)
(アルク社の表示している受講開始者のレベルは、TOEIC550点、
英検2級以上)
<総評>
コンセプトも素晴らしく、教材としてはかなり質も完成度も高いものと
思います。 しかし、年間に1000時間をリスニングに費やすことが
出来るのは確かに理想ですが、かなり自主性に左右されます。
単純に1日分に割り戻すと、約2.8時間です。
私も何年も毎日のヒアリング時間をずっと記録しながら受講していま
したが、正直なところ 1000時間はおろか、半分も届かない状態
でした。
別のことをやりながら聞き流してみたり、眠っている間に流してみても
全く効果はありません。少なくとも通勤電車の中で聴いたり、主婦の
方であれば軽い家事をしながら、聴いている間はある程度集中して
真剣に取り組む必要があります。
これは結構疲れますが、たとえ1000時間に満たなかったとしても、
かなり効果がある方法だと思います。
なお、通勤時間の長い方ならば、結構1000時間くらい軽いのかも
知れません。
それから、重要なのはこの講座だけ取っていても、話すことができる
ようになるとは限らないということです。
聴き込むことも勿論とても重要なことですが、会話力の上達には
「アウトプット」が必要不可欠です。
必死に相手に自分の思いを伝えようとして、思いつく限りの単語を並べて
話しても「ハァ????」という顔をされて、脂汗をかいて恥をかいて、
少しずつコミュニケーション力が向上していくものだと思います。
したがって私としては、本講座を受講することは
まず英語の素養を高めるためにもお勧めしますが、
同時に話す機会をたくさん持てるようなサービスや
講座を併行して受講するのが良いと思います。
こと語学に関しては、「インプット」と「アウトプット」の
バランスを取りながら学習するのが肝要です。
入門からOKヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!<キクゾー!>
長く続けてきた私としては、通勤時に学習しながら、別の形態の学習を併用するのが効率的かと思います。
これと併用して効果の高いと思われるのは、オンライン英会話です。