「ロゼッタストーン」各カテゴリーの代表的教材の検証 短期集中で発音と会話
ハイブリッド型通信教材 「ロゼッタストーン」
<スカイプ英会話とセットのオンライン通信教育>
〜短期的にガッツリ綺麗な発音を身につけたい人に最適〜
ひところ前(4−5年前でしょうか)に、本屋さんやショッピングモールの店頭で
黄色いジャンパーを着た人たちがプロモーションぽいことをやっていて、
“なんだろう?”と思った人も結構いたのではないかと思います。
私もそうでした。
ロゼッタストーンというロゴだけが目立っていて、いったい何の商品名なんだろうと、
よーく見てみると、語学教材でした。
それも、英語だけでなく相当たくさんの言語が並んでいて、今までの教材とは
ちょっと違う、と感じていました。
その後ずっと、何となく気になっていたのでこの教材についていろいろ調べてみました。
<HPからの情報>
HPでは、特長として5つの要素を挙げています。
1.日本語に翻訳しないで、外国語をそのまま理解し
外国語のままで考えるトレーニング法であること
2.通じる発音を習得するために、自宅PCにインストールする専用ソフトが発音を判定して、
どう直すべきかアドバイスしてくれます。
3.ネイティブコーチとスカイプで会話をすることが出来ます。
4.1レッスンは10分から可能で、PCだけでなくタブレットやスマホも対応しているので、
場所を選びません。
5.楽しい体験としての「話したら通じた」ことをゲーム感覚で
トレーニングできるように設計されています。
<内容>
・リスニング用CDとテキスト
・PCインストール用ソフトウエア
・オンライン会話用利用権(利用時間割・予約などはウェブ上で操作します)
が基本パッケージです。
開発者(創業者)のアレン・ストルファス氏が語学に挫折したところから、
この教材の開発が始まったとのことです。
彼の、その言語が外国語である場所で、独学でその言葉を学習しても
努力の割に効果が少なく、逆にその国に住んでしまえば、
あまり努力せずにその言葉を習得することができる、という実体験から、
出来るだけその国に住んでいるのと同じような環境を、
教材によって作り出すことを目的に作られたそうです。
(海外留学に近い環境を自宅のPCで作り出す、ということです。)
理想なのは、日本語環境を全くシャットアウトしてその外国語だけが
聞こえてくるようにすればいいのです。
国内にいるとなかなかそれも難しいのですが、自分で気をつけて、例えば日本語は生きていくのに
最低限だけ使うようにして、英字新聞を読みBS/CSのアメリカのテレビ番組を見て、
移動の際はずっとヘッドホンで英語を聴くようにするのです。
これだけでもだいぶ違いますが、勿論徹底してやるにはそれなりの覚悟も必要です。
性格的に向いている人と向いていない人がいます。
(大多数はなかなか厳しいタイプだと思います)
それをサポートしてくれるのが教材です。
ロゼッタストーンのコンセプトは、方向性としての「環境の整備と提供」も含まれていますので、
間違いなく有効です。
私も、読み書きが得意(読解や文法)な日本人に圧倒的に不足しているのは、
聴くことと話すことだと思いますので、不足している2つの要素を強化することで、
2−3段階のステップアップが簡単に出来ます。
もちろんやり方は重要です。
私としては、国内で実現するためには集中的にスクールに通って個人レッスンを受けることが
最短の道と思っていますが、金銭面の制約や時間的な問題もありますので、
自分にやりやすい方法をセレクトすればよいのです。
その中でも、この「ロゼッタストーン」は聴くことと話すことの両方、特に話すことに
軸足を置いたパッケージになっています。
ローコストに高いクオリティの短期集中訓練を受けたい方には
ぴったりの教材であることに間違いありません。